来館者用インターネットコーナー設置について
日本におけるインターネットの世帯浸透率は、平成14年2月の時点で、62.4%との調査結果がでています(『インターネット白書2002』インプレス発行より)。図書館においても、現在の高度情報化社会で、所蔵資料では提供できないリアルタイムの情報や、図書資料になりにくい地域の情報を入手することのできるインターネットは、不可欠のものとなっています。実際に、図書館に寄せられる調査相談のツールの一つとして、職員も大いに利用しています。
設置に先立ち、全国の都道府県立図書館を対象とした調査を行いました。平成14年3月の時点で、利用者用インターネット端末機を設置している館は17都府県、設置の予定がある館は11府県、検討中の館は9県、設置の予定がない館は10道県となっています。「設置」および「設置予定」を合わせると約60%となります。設置台数は1から10台、利用に関しては、各館ともに、利用時間・利用形態・接続先・プリントアウトやダウンロードなどに制限を設け運営してます。
当館では、平成14年度より、公開図書室およびこどものへやにインターネット用端末8台を設置し、運用を開始しました。当館における利用は「福島県立図書館来館者用インターネットコーナー管理運営要綱」(平成14年4月1日施行)に基づき運営しています。
利用時間は開館時間内(閉館15分前まで)原則として1人1日1回、1時間(こどものへやは30分)以内とし、申込順としています。利用については、
- 公序良俗に反するホームページへの接続
- 有料のホームページへの接続
- 私用メール
- コンピュータにかかる一切の設定変更
- ホームページアドレスの登録
- FD、MD、DVD、CD、CD-R、CD-RW、CD-ROM等の使用
の6項目について制限をし、加えてフィルタリングソフトを導入しています。
利用開始にあたり、トップページを次のように設定しました。図書館における情報検索のための端末であることを前提に、お奨めできるサイトを紹介しています。大きく分けて、「検索サイト」「図書館や本に関するサイト」「福島県を調べるサイト」「新聞情報のサイト」「国勢に関するサイト」の5つについて、いくつかのリンク先を載せています。
また、初心者も利用することを想定し、各種のテキストを館内利用として数冊常備し提供しています。職員も可能な限り、入力方法や検索などについての質問に応じています。
4月1日から開放を始めて、約半年になりますが、利用は概ね好評で、1日平均4から50人の利用があります。インターネットコーナー設置が周知されるとともに利用が伸び、常連の利用者も目立ってきました。
また、学校週5日制の開始により土・日曜日の親子連れによる利用が多く、夏休みに入った7・8月は、4月の1.5から2倍、こどものへやの2台に限ると3から4倍近くになっています。
中学生までのこどもたちは、こどものへやの端末を利用することができます。図書館資料とインターネットを併用した調べ学習に利用してもらうことも目的の一つです。しかし、インターネットの情報は、誰がどんな目的で公開したものか分かりにくいものもあります。的確な判断能力を持つ大人と違って、こどもたちは「何が正しい情報か」を見分ける能力がまだついていません。そこで、申込み時に配布するこども向けの利用案内に「情報」についての文章を載せて注意を促しています。
平成14年度インターネット利用状況(人)
一般(6台)
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| 719 | 922 | 986 | 970 | 1,077 |
児童(2台)
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| 111 | 141 | 215 | 295 | 452 |
合計(8台)
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| 530 | 1,063 | 1,201 | 1,265 | 1,529 |
開館日数
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| 25 | 24 | 25 | 24 | 26 |
一日平均利用者数
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| 33.2 | 44.3 | 48.0 | 52.7 | 58.8 |
※開館日数の単位は(日)
現在、プリントアウトやダウンロードはできません。利用者からの問い合わせで一番多いのがこの問題です。現段階では、殆どのページに著作権が発生するため、閲覧のみに制限しています。今後、著作権法に関する動向を見ながら検討していきたいと考えています。
また、メールの利用は制限事項になっています。こちらも、ホームページの閲覧のための設置としているため、今後の検討課題となっています。
楽しみのためのインターネット利用から、仕事や学習に役立つ情報検索のための利用まで更に幅が広がっていくことを期待しています。