図書館だよりNo.142

 

「生誕100年・草野心平の本」展について

「生誕100年・草野心平の本」展は、いわき市出身で、文化勲章を受賞した詩人・草野心平の生誕100年を記念し、そのた多彩な執筆活動を詩集、評論・エッセイ、児童文学の分野に分けて展示しました。併せて、彼に関する研究文献を紹介しています。

蛙の詩人として有名な心平に因んで、子供たちも楽しめるよう、カエルのぬいぐるみもディスプレイしました。


期間は平成15年4月11日(金曜日)から7月2日(水曜日)、展示場所は、図書館内の展示コーナーです。

草野 心平

(くさの しんぺい 1903年5月12日生から1988年11月12日歿)


いわき市小川町に生まれ、旧制磐城中学や中国の嶺南大学等に学ぶ。焼き鳥屋などの職を転々としながら、詩誌『銅鑼』『歴程』を創刊。生命力の讃美とアナーキスティックな民衆感情を蛙の世界に託した詩篇によって有名で『第百階級』『富士山』『定本蛙』など多数の詩集を遺している。

また、評論・エッセイや児童文芸など多彩な創作活動を展開し、その業績によって文化勲章を授章した。無名だった宮沢賢治を世に紹介した功績も大きい。

1988年、いわき市立草野心平記念文学館が開設された。

本に関する名言 19

『考えないですませるためにだけ本を読む連中が多い。』
リヒテンベルク『人間についての観察』より